おもな活動内容は、ボバース概念に基づく治療および支援が実践できるセラピストや医師、看護師、歯科衛生士、教師、保育士、介護福祉士などを養成する認定講習会を企画・運営することにあります。
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総 会
毎年10月に総会を開催し、インストラクターや専任講師の承認、講習会の企画や内容、アジア圏内での協力体制など様々な議題について討議しています。総会の前日には、教育セッションを設け、インストラクターや専任講師に加え講習会のアシスタントとともに知識および技術水準の維持・向上を図っています。3年に1度は、韓国で開催しています。
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Tutor's Moduleの企画・開催
めまぐるしく発展する神経行動科学と臨床実践への応用、成人Bobath講習会との融合を図るべく、企画・開催しています。総会時に開催している教育セッションの枠内では収まらない、実技研修をふんだんに盛り込み、指導者の最新の知識および技術水準の維持・向上を図っています。
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各種講習会の企画・開催
基礎講習会を中心に、上級講習会、療育関係職種講習会、インフォメーション講習会など、脳性まひを中心とした子どもたちの療育に携わる多くの職種の方々の時代の要請を検討し、柔軟に様々な講習会を企画,開催しております。
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各地域の研修会
各地域で療育に携わる多くの職種の方々を対象とした研修会や、セラピストあるいは医師を対象とした研修会への講師派遣を行っております。
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アジア各国での講習会 開催
アジア各国で、脳性まひをはじめとする発達初期からの中枢神経系の損傷により困っている子どもたち、ご家族、支援者がたくさんおられます。
アジア各国で講習会を開催し、その地域で子どもとご家族を支援できる人材育成にも積極的に取り組みはじめています。
沿 革
1970年6月 |
英国ロンドンにてボバースアプローチ10週間卒後講習会を受講終了した紀伊克昌 理学療法士が帰国し、聖母整肢園(大阪)にて 脳性まひ児に対するボバース概念治療を開始。 |
1971年9月 |
梶浦一郎 聖母整肢園園長が渡英し、ボバースアプローチ10週間卒後講習会受講。日本の肢体不自由児療育界に於けるボバース概念治療本格開始。 |
1973年5月 |
紀伊克昌理学療法士再度、英国ロンドンにてボバースアプローチ10週間卒後講習会受講。受講後、ボバース夫妻によりボバースインストラクターに認定される。
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1973年5月 |
紀伊克昌理学療法士再度、英国ロンドンにてボバースアプローチ10週間卒後講習会受講。受講後、ボバース夫妻によりボバースインストラクターに認定される。 |
1973年9月 |
厚生省および日本肢体不自由児協会の招聘により、カレル・ボバース博士、ベルタ・ボバース夫妻来日して日本で初めて8週間ボバース講習会が開催される。
全国の肢体不自由児施設から50名のセラピストが受講。(東京の整肢療護園小池文英園長が企画運営された。) |
1976年5月 |
小池文英園長の要請により、日本人講師による8週間ボバース講習会を聖母整肢園で開催(スポンサーは丸紅商事)。以後、聖母整肢園にて、毎年、受講生24名の講習会を開催。
1982年からは、ボバース記念病院と大阪発達総合療育センター、2007年から森之宮病院と大阪発達総合療育センターとで大阪コースを継続。受講卒業者からセカンドコースを受講し、インストラクターおよび専任講師へ昇格する者が多数になる。
韓国、パキスタンなど国外からの受講者も。 |
1989年 |
心身障害児総合医療療育センター(旧 整肢療護園,東京)にて、東京コース開始。
英国ロンドンでのボバース講習会受講修了者の児玉和夫医師、鈴木恒彦医師、紀伊克昌理学療法士、原泰男理学療法士、新保松雄理学療法士らが主要講師を務める。
大阪コースと東京コースの講師陣による講習会プログラムと指導ポイントを検討する講師会議が毎年開催される。 |
1991年4月 |
韓国 延世大学セブランス病院にて、8週間小児ボバース講習会を初めて開催。
日本から総勢14名のインストラクター、専任講師が渡韓し指導する。
韓国の理学療法士である金龍柱(Kim Young Jue ABPIA名誉会員)氏が、日本語・韓国語間を通訳。米国テキサス州ヒューストンにて8週間NDTA講習会を終了していた洪(Hong)氏がアシスタントを行う。 |
1992年以後 |
金氏、洪氏が来日して、小児ボバース講習会講師会議に出席し、大阪コース、東京コース、韓国コースの講習会指導水準向上を討議(ABIPIAの前身)。
洪氏らの尽力により フィリピン、インドネシア、スリランカ、から理学療法士、作業療法士の受講生が増加。マニラ、ジャカルタなどでも小児版インフォメーションコースが開催される。 |